サクラメガワンダー

サクラメガワンダー メイン画像1 (C)JRA

重賞競走

  • '09 金鯱賞 G2
  • '05 Rたんぱ杯2歳S G3
  • '06 鳴尾記念 G3
  • '08 鳴尾記念 G3

プロフィール

  • 父: グラスワンダー
  • 母: サクラメガ
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雄
  • 毛色: 栗毛
  • 生年月日:2003年03月25日
  • 母馬所有者: (株)さくらコマース
  • 生産牧場: 新和牧場
  • 産地: 北海道静内郡静内町
サクラメガワンダー メイン画像2 (C)JAIRS

Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

新ひだか町新和牧場で引退名馬として繋養を始めました。
訪問時は座石で治療中でしたが、他は元気一杯で健康状態も良好なようです。

情報提供者:JAIRS

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2022年4月8日
繋養展示場所
〒056-0144 北海道日高郡新ひだか町静内田原666~4
 
新和牧場
TEL
0146-46-2121
HP・SNS等
新和牧場facebook
展示時間
13時30分~15時30分
連絡予約
前日まで
見学方法
自由見学
厩舎内への立ち入り
備考
見学の際は、事務所で受付、説明を受けてください。
電話は、月~土曜日の9:00~17:00まで対応可能です。
雨傘・日傘は、使用をお控えください。
雨天時は、雨合羽の使用をお願いします。
看板がありませんので訪問される方は、場所を確認してご来場をお願いします。
牧場のFacebookでも見学を受付しております。
同じ繋養場所にいる功労馬

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2009年05月30日 金鯱賞 G2 中京 2000
1 2005年12月24日 Rたんぱ杯2歳S G3 阪神 2000
1 2006年12月09日 鳴尾記念 G3 阪神 1800
1 2008年12月06日 鳴尾記念 G3 阪神 1800
2 2009年06月28日 宝塚記念 G1 阪神 2200
2 2009年02月21日 京都記念 G2 京都 2200
3 2007年09月02日 札幌記念 Jpn2 札幌 2000
3 2007年01月06日 京都金杯 G3 京都 1600
3 2007年07月22日 函館記念 Jpn3 函館 2000
4 2008年06月29日 宝塚記念 G1 阪神 2200
1 2005年12月10日 エリカ賞 500万下 阪神 2000
1 2007年11月03日 カシオペアS オープン 京都 1800
2 2008年04月26日 オーストラリアT オープン 京都 1800
3 2007年11月25日 アンドロメダS オープン 京都 2000
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2005年 中央 5 3 1 0 1 50,821,000
2006年 中央 6 1 0 0 5 49,737,000
2007年 中央 7 1 0 4 2 76,740,000
2008年 中央 7 1 1 0 5 97,284,000
2009年 中央 4 1 2 0 1 145,512,000
合計 中央 29 7 4 4 14 420,094,000

Stories コラム

2023年3月 ~サクラメガワンダーとの再会~

『桜』の名所としても有名な静内二十間道路。そこからわずかな距離に、もう1つの『サクラ』の名所があります。
競走馬の生産、育成牧場として多くの活躍馬を送り出す一方、『サクラ』の冠で活躍した競走馬たちが静かに余生を送る場所、それが新和牧場です。


新和牧場には、今回ご紹介させてもらうサクラメガワンダーのほかサクラプレジデントと、そのサクラプジデントの代表産駒となるサクラゴスペルとサクラレグナム。そして、今年で32歳を迎えたサクラエイコウオーなど多くの引退名馬たちがここで静かな余生を送っています。



育成者としてサクラメガワンダー自身と、そしてその産駒にも騎乗していた経験があるという宮内マネージャーにご案内いただきました。


「種雄馬生活を引退して、もう10年近く になります。さすがに少し丸くなりましたが、実は、まだ去勢していないのでやんちゃな面も残っています。育成馬時代から気の強い面を持ち合わせていましたが、根っこの部分では優しい馬。いわゆる“悪い馬”ではありません。自分たちにとっては、かわいい馬ですよ。」
と、20歳になった同馬の首筋を愛でながら、目を細めています。


サクラメガワンダーとの思い出を訪ねると、しばらく考えてから
「ダービーに連れて行ってもらったことです。結果は残念でしたけど、この馬のおかげで誰もが目標とする場所に立てました。そこは、ホースマンなら誰もが夢見る場所。本当に馬に感謝しています。」
と答えてくれました。


 まだデビューする前の、育成馬時代からキラリと光るオーラのようなものはあったそうで、それが開花したのがデビュー2戦目の2歳未勝利戦。2着と敗れはしたものの、推定32秒9 という豪快な末脚を使ってくれたことで
「確信へと変わりました。」
という。


「重賞を4つも勝ってくれて、GⅠの宝塚記念 でもあと一歩のところまで頑張ってくれました。欲を言えばキリがありませんが、本当に頭が下がります。」
と感謝の言葉を重ねています。


 種雄馬としてはわずか3年間 の供用。初年度産駒がデビューする前に種雄馬を引退していますが、これはどこか体調を悪くしたわけではないとのこと。
「産駒は少ないながらも、父親譲りの気性を持つような馬が多く、乗っていて手応えを感じる馬もいました。でも(種雄馬引退を)早めに決断したからこそ、こうして今も元気にしてくれているのかもしれません。」
と答えてくれました。


そんなサクラメガワンダーの放牧地は、厩舎の奥に位置する放牧地のほぼ中央にあります。写真、動画でご確認いただけると思いますが、体もふっくらし、冬シーズンとしては毛艶も良く、体調は良さそうです。


隣接する放牧地にはサクラゴスペルと、サクラレグナム。どちらもまだ若く、とくにサクラゴスペルは気持ちも体も元気いっぱい。その元気につられるように 、通路を挟んで一緒に走ることもあるそうです。


20歳という区切りの年齢になりましたが
「体はどこも悪いところはないですし、食欲も旺盛。冬場に強い馬なので今はとても元気です。」
とのこと。


ここ数年はコロナの影響で足を運びにくい状況が続いていますが、同牧場では業務の合間を見つけて繋養馬の様子などをSNSでも発信しています。


「サクラメガワンダーのファンの方はもちろんですが、牧場に戻った引退名馬たちの元気な姿を見て競馬に興味を持ってくださる方がいらっしゃれば、嬉しいです。なかなかコロナも完全収束とはいきませんが、馬は元気いっぱいに過ごしていますので、ご安心ください。」
とインタビューを締めくくってくれました。