ヤマニンシュクル

ヤマニンシュクル メイン画像1 (C)JRA

重賞競走

  • '03 阪神ジュベナイルフィリーズ G1
  • '06 中山牝馬S G3

プロフィール

  • 父: トウカイテイオー
  • 母: ヤマニンジュエリー
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雌
  • 毛色: 黒鹿毛
  • 生年月日:2001年04月01日
  • 母馬所有者: 土井商事(株)
  • 生産牧場: ヤマニンベン牧場
  • 産地: 北海道静内郡静内町
ヤマニンシュクル メイン画像2 (C)JAIRS

Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

相棒のハフリンガー種のバディと仲良くしています。
ゆったり放牧されています。

情報提供者:所有者

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2018年11月14日
繋養展示場所
〒059-2341 北海道新冠郡新冠町新和262
 
錦岡牧場
展示時間
14時00分~16時00分
休日
日曜日
連絡予約
3日前まで
見学申込方法
競走馬のふるさと日高案内所 TEL 0146-43-2121
見学方法
希望により案内あり
厩舎内への立ち入り
不可
同じ繋養場所にいる功労馬

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2003年12月07日 阪神ジュベナイルフィリーズ G1 阪神 1600
1 2006年03月12日 中山牝馬S G3 中山 1800
2 2004年10月17日 秋華賞 G1 京都 2000
2 2006年08月13日 クイーンS G3 札幌 1800
3 2004年04月11日 桜花賞 G1 阪神 1600
3 2003年10月04日 札幌2歳S G3 札幌 1800
3 2004年03月06日 チューリップ賞 G3 阪神 1600
3 2004年08月15日 クイーンS G3 札幌 1800
4 2005年11月13日 エリザベス女王杯 G1 京都 2200
5 2004年05月23日 オークス G1 東京 2400
1 2003年09月13日 コスモス賞 オープン 札幌 1800
2 2003年08月30日 クローバー賞 オープン 札幌 1500
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2003年 中央 5 3 1 1 0 99,047,000
2004年 中央 5 0 1 3 1 93,949,000
2005年 中央 2 0 0 0 2 15,000,000
2006年 中央 7 1 1 0 5 61,632,000
合計 中央 19 4 3 4 8 269,628,000
年度 表彰情報
2003年 最優秀2歳牝馬

Stories コラム

2022年12月 ~ヤマニンシュクルとの再会~

今回は2003年の阪神ジュベナイルフィリーズを制し、同年の最優秀2歳牝馬を受賞したヤマニンシュクルを訪ねました。


2003年阪神ジュベナイルフィリーズは、後にG1馬となるスイープトウショウ他、アズマサンダースやフィーユドゥレーヴなどの重賞馬も出走。
また、このレースには『ヤマニン』の馬が3頭出走しており、ヤマニンシュクルは同厩舎で、錦岡牧場生産のヤマニンアルシオンをゴール直前、ほぼ最後方から大外一気で差し切って勝利。
トウカイテイオー産駒ということもあって、GⅠ勝利に多くのファンが歓喜に沸きました。


阪神ジュベナイルフィリーズを勝利した後は、スイープトウショウ、ダンスインザムードダイワエルシエーロといった名牝たちとGⅠや重賞へ出走。
2004年の秋華賞後、屈腱炎で1年1か月休養をするなど、現役時代は怪我に何度も泣かされた馬でもありました。


屈腱炎や大きな怪我を乗り越えて、重賞やGⅠレースへ果敢に挑む姿が印象的な馬でした。2006年のエリザベス女王杯でのレース中の怪我で競走能力を喪失し、惜しまれながら引退。
繁殖生活では、2008年以降ほぼ毎年コンスタントに出産。
ヤマニンシュクルの最後の産駒は2020年に産まれたイスラボニータ産駒の雌馬で、デビューを楽しみにしているファンも少なくないでしょう。


2012年に産まれたディープインパクト産駒のヤマニンナジャーハは現役引退後、錦岡牧場へ戻っています。祖母から続くヤマニンとトウカイテイオー、ディープインパクトの血を受け継いでくれているので、こちらも注目してみてくださいね。


ヤマニンシュクルは2020年をもって種雌馬を引退し、新冠町の錦岡牧場で引退名馬として余生を送っています。
錦岡牧場といえば、ヤマニンゼファーの生産牧場としても有名ですよね。
その後もヤマニンキングリー、ヤマニンアラバスタなど多くの重賞馬を輩出しているヤマニンファンなら知らない人はいない牧場です。


今回は錦岡牧場の場長、石井秀厚さんにお話を聞くことができました。
現在のヤマニンシュクルの生活はというと、仲良しの相棒、バディと一緒に夜間放牧を行っているそうです。
「夜間放牧をして、日中は一度厩舎へ戻りエサを食べ、また放牧という毎日を過ごしています。」
と教えてくださいました。


性格については、「穏やかで手がかからない馬。」とおっしゃっていました。
取材中も放牧地でとてもおとなしく、適度に歩き、草を食べたりしながら穏やかに過ごしていました。
現役時代も大きな馬でしたが、今も21歳には見えない若々しい馬体で、毛艶もよくとても健康そうでした。
石井場長も「至って元気。」とのことでした。


ヤマニンシュクルの最近のエピソードを尋ねたところ、
「本当に穏やかでおとなしい馬なので、特別なエピソードはないんですよ。」
とのことでしたが、
「2か月ほど前、近くの調教場で調教されている馬を見て、一緒に走り出すことが何度かあったんです。
もしかすると現役の競走馬を見て、ちょっとレースを思い出したのかもしれませんね。」
と話してくださいました。


場長の石井さんに、引退馬を扱うことの心構えを聞くと
「現役時代に頑張ってくれていたので、日々感謝しながら心を込めて世話をしています。」
「錦岡牧場には、ヤマニンシュクルの他にもヤマニンセラフィムが引退名馬として繋養されています。
引退名馬たちには穏やかな余生を過ごしてもらいたいですね。」
と答えてくれました。


最後に錦岡牧場さんより、見学に際して皆様へのお願いです。

『コロナウイルス感染症対策のため、現在、一般見学は中止しています。
見学を再開した際は、もう一度 見学の際の注意 を確認し見学をお願いします。』