サクラプレジデント

サクラプレジデント メイン画像1 (C)JRA

重賞競走

  • '03 札幌記念 G2
  • '04 中山記念 G2
  • '02 札幌2歳S G3

プロフィール

  • 父: サンデーサイレンス
  • 母: セダンフオーエバー
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雄
  • 毛色: 鹿毛
  • 生年月日:2000年04月11日
  • 母馬所有者: 谷岡牧場
  • 生産牧場: 谷岡牧場
  • 産地: 北海道静内郡静内町
サクラプレジデント メイン画像2

Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

2aのパドックに放牧して十分青草を食べてコンディションは良好です。

情報提供者:所有者

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2022年4月8日
繋養展示場所
〒056-0144 北海道日高郡新ひだか町静内田原666~4
 
新和牧場
TEL
0146-46-2121
HP・SNS等
新和牧場facebook
展示時間
13時30分~15時30分
連絡予約
前日まで
見学方法
自由見学
厩舎内への立ち入り
備考
見学の際は、事務所で受付、説明を受けてください。
電話は、月~土曜日の9:00~17:00まで対応可能です。
雨傘・日傘は、使用をお控えください。
雨天時は、雨合羽の使用をお願いします。
看板がありませんので訪問される方は、場所を確認してご来場をお願いします。
牧場のFacebookでも見学を受付しております。

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2003年08月24日 札幌記念 G2 札幌 2000
1 2004年02月29日 中山記念 G2 中山 1800
1 2002年09月28日 札幌2歳S G3 札幌 1800
2 2002年12月08日 朝日杯フューチュリティS G1 中山 1600
2 2003年04月20日 皐月賞 G1 中山 2000
2 2003年03月23日 スプリングS G2 中山 1800
2 2003年09月28日 神戸新聞杯 G2 阪神 2000
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2002年 中央 3 2 1 0 0 62,673,000
2003年 中央 7 1 3 0 3 158,430,000
2004年 中央 2 1 0 0 1 65,162,000
合計 中央 12 4 4 0 4 286,265,000

Stories コラム

2020年4月 ~サクラプレジデントとの再会~

 日本の道100選にも選ばれ、桜の名所としても有名な静内二十間道路。

 そこからわずかな距離に位置する新和牧場には「サクラ」の冠で活躍した多くの馬たちが静かに余生を送っています。


 この春、1996年の年度代表馬サクラローレルは29歳の大往生となりました。

 しかしながら、同じ年齢のサクラエイコウオーは、まだまだ元気に暮らしています。
 また、鳴尾記念のレコード勝ちなど重賞4勝のサクラメガワンダー、2015年の京王杯スプリングCに勝ち、同年のスプリンターズS2着サクラゴスペルも、ここで余生を送っています。



 そして、この春から今も残る中山競馬場芝1800㍍のレコード勝ちなど重賞3勝、2度のGⅠ競走2着という実績を持つサクラプレジデントが種雄馬生活を引退して、引退名馬の仲間入りを果たすことになりました。。図らずも、サクラゴスペルとは父仔同時繋養ということになります。





 晩年は、種付の機会には恵まれませんでしたが、15年間に及ぶ種雄馬生活で残した産駒は438頭。供用4年目には128頭の種雌馬を集めた人気種雄馬でもありました。



 そんなサクラプレジデントを、新和牧場の宮内マネージャーに案内をしていただきました。


 「自分がこの世界に入ったころ、まだデビュー前のサクラプレジデントに騎乗させてもらったことがあります。
 血統は一流ですし、牧場としても大きな期待を寄せていた馬。嬉しかったですが、緊張したことを覚えています」。

 2歳夏にデビュー勝ちを収め、そしてデビュー2戦目での重賞勝利。夢が大きく膨らんだ春でもありましたが、朝日杯フューチュリティSは従来のレコードタイムを超える走りを見せたもののクビ差2着。

 皐月賞も勝ち馬と同タイムで走り抜けながらもわずかアタマの差だけ、涙を飲みました。

 晩年は、スピードの宿命とも言うべき慢性的な脚部不安に泣かされ、思うような走りをすることはできませんでしたが、それでも通算成績は12戦して4勝2着4回。記録よりも、記憶に残る馬だったかもしれません。





 「種雄馬生活を送っている間も、シーズンオフには牧場に戻ってくることが多かったので、扱いには慣れていました。年齢を重ねてきましたが、それでも激しさは以前のまま。元気を余しているのか、与えられた放牧地を元気に走り回っています」。



 聞けば、まだ去勢をしていないそうで、その全身からは一流のサラブレッドだけが持つオーラのようなものが発せられています。



 撮影日当日は、残念な曇り空で、まだ冬毛も残る季節でしたが、それでも張りのある馬体を確認することができました。「種雄馬時代とは摂取する栄養価は異なりますが、食欲は旺盛ですし、時折、威嚇するようなこともあります」というから見学の際はご注意ください。



 「頑張って活躍してくれた馬ですから、感謝の気持ちを込めて、大切に扱いたいと思っています。それが、自分たちができる競馬サークルに対する恩返しだとも思っています。



 サクラプレジデントの場合、健康状態には不安はありませんので、これからも無事に、長く健康で過ごしてほしいと思います。この馬のことを気にかけてくれる方は、機会がありましたら、会いに来てあげてください」というメッセージを預かりました。