タニノギムレット

タニノギムレット メイン画像1 (C)JRA

重賞競走

  • '02 日本ダービー G1
  • '02 スプリングS G2
  • '02 シンザン記念 G3
  • '02 アーリントンC G3

プロフィール

  • 父: ブライアンズタイム
  • 母: タニノクリスタル
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雄
  • 毛色: 鹿毛
  • 生年月日:1999年05月04日
  • 母馬所有者: 谷水 雄三
  • 生産牧場: カントリー牧場
  • 産地: 北海道静内郡静内町
タニノギムレット メイン画像2 (C)JAIRS

Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

一番のお利口さんです。見学者の方にもすぐ近づいてきます。

情報提供者:繋養者

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2023年4月28日
繋養展示場所
〒059-2124 北海道沙流郡日高町庫富734
 
ヴェルサイユリゾートファーム
TEL
01456-2-5655
展示時間
09時00分~15時00分
休日
木曜日
見学申込方法
連絡不要 直接訪問可
見学方法
自由見学
厩舎内への立ち入り
制限有
備考
見学の際は、マナーを守ってスタッフの案内に従ってください

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 2002年05月26日 日本ダービー G1 東京 2400
1 2002年03月17日 スプリングS G2 中山 1800
1 2002年01月14日 シンザン記念 G3 京都 1600
1 2002年02月23日 アーリントンC G3 阪神 1600
3 2002年04月14日 皐月賞 G1 中山 2000
3 2002年05月04日 NHKマイルC G1 東京 1600
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
2001年 中央 2 1 1 0 0 7,500,000
2002年 中央 6 4 0 2 0 378,510,000
合計 中央 8 5 1 2 0 386,010,000

Stories コラム

2022年5月 ~タニノギムレットとの再会~

今回は5月4日に誕生日を迎えたばかりの2002年のダービー馬タニノギムレットをご紹介します。


2歳12月の未勝利勝ちからGⅢシンザン記念、GⅢアーリントンカップ、GⅡスプリングSと4連勝で迎えた皐月賞は、1番人気に支持されるも豪脚が届かず3着。


巻き返しが期待されたNHKマイルCも不利があり3着に敗れてしまいましたが、すべての馬とホースマンが目標と掲げる日本ダービーでは、外国産馬シンボリクリスエスを差し切り念願のGⅠタイトルを手にしました。


その後、秋シーズンへ向けて調整をしていましたが、怪我のために惜しまれつつも引退。2003年から北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬となり、その初年度産駒から64年振りの牝馬のダービー馬ウォッカを輩出するなど多くの活躍馬と話題を提供してくれました。


そんなタニノギムレットも2020年の種付シーズンを最後に、種雄馬生活を引退し、現在は、日高町のヴェルサイユリゾートファームで余生を送っています。
ヴェルサイユリゾートファームは、引退競走馬の余生の不安定さを生産者として少しでも解決したいという想いから、2018年にヴェルサイユファームの分場として創立されました。


その後ヴェルサイユリゾートファームに名前を変え、現在では最優秀2歳牡馬でジャパンカップ優勝馬ローズキングダムやマイルチャンピオンシップ南部杯に優勝したゴールドティアラほか弥生賞、菊花賞でディープインパクトを相手に見せ場を作ったアドマイヤジャパン、天皇賞・春優勝馬ヒルノダムールなど、延べ20頭以上の引退馬たちが暮らす牧場となりました。


現在、引退馬の見学はもちろんのこと、牧場の中にある宿泊施設や素敵なカフェも併設されており、連日たくさんのファンで賑わっています。


今回タニノギムレットの近況を伝えてくれたのは、代表の岩崎崇文さんです。

「タニノギムレットはとても元気にしています。
普段は大人しく、頭がいい馬ですが、元気が良すぎるので、とにかくすぐに牧柵を壊してしまいます。」

と笑顔で語ってくれました。

ヴェルサイユリゾートファームへ移動して、いきなり牧柵を壊したエピソードを始め、普段からも牧柵を壊すことで有名なタニノギムレット。

「すぐに牧柵を壊すので、やんちゃなイメージがあるかもしれませんが、やんちゃというわけではないですよ。」

「馬本来の姿をお見せしたい。来られたファンの方にすごいな、キレイだなと思ってもらいたい。」

という代表やスタッフの想いから、ヴェルサイユリゾートファームの馬たちは、いつも綺麗に手入れされています。
牧場を訪問したファンが、また行こう、馬も牧場も応援しようという気持ちになる理由がよくわかります。

「さすがダービー馬だけあって、現役時代に応援してくれていたファンがたくさん来てくれます。とてもファンの多い馬です。」

こんな愛情あふれる人たちに囲まれて、放牧地で過ごすタニノギムレットは、飼葉を食べたり歩き回ったりと、とても活き活きとしているように見えました。
 

今は予約不要で営業時間内ならいつでも見学可能ですが、見学に際しては守っていただきたいことがいくつかあります。

詳しくはヴェルサイユリゾートファームの公式ホームページ、または競走馬のふるさと案内所にお尋ねください。

運がよければ?牧柵を壊すところに遭遇できるかもしれませんね。

タニノギムレットには、これからも元気でのんびりと馬生を過ごして欲しいです。