カネトシガバナー

カネトシガバナー メイン画像1 (C)JRA

重賞競走

  • '98 神戸新聞杯 G2
  • '01 東京ハイジャンプ JG2
  • '03 阪神スプリングジャンプ JG2
  • '98 愛知杯 G3

プロフィール

  • 父: アンバーシヤダイ
  • 母: カネトシクイン
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雄
  • 毛色: 栗毛
  • 生年月日:1995年05月08日
  • 母馬所有者: 三石川上牧場
  • 生産牧場: 三石川上牧場
  • 産地: 北海道三石郡三石町
カネトシガバナー メイン画像2 (C)BTC

Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

元気にしています。

情報提供者:所有者

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2014年4月24日
繋養展示場所
〒 北海道浦河郡浦河町
 
展示時間
09時00分~09時00分

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 1998年09月20日 神戸新聞杯 G2 阪神 2000
1 2001年06月09日 東京ハイジャンプ JG2 東京 3300
1 2003年03月15日 阪神スプリングジャンプ JG2 阪神 3900
1 1998年12月13日 愛知杯 G3 中京 2000
3 1999年01月05日 京都金杯 G3 京都 2000
1 1998年05月09日 あやめ賞 500万下 京都 1200
1 1998年07月25日 九スポ杯 900万下 阪神 2000
2 2000年06月24日 米子S オープン 阪神 1600
3 1998年08月30日 小倉日経OP オープン 京都 1600
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
1997年 中央 2 0 0 0 2 0
1998年 中央 15 5 1 3 6 147,329,000
1999年 中央 7 0 0 1 6 15,378,000
2000年 中央 12 0 1 0 11 30,098,000
2001年 中央 4 0 0 0 4 0
2001年 中央(障害) 5 3 0 0 2 75,011,000
2002年 中央(障害) 7 1 0 0 6 15,000,000
2003年 中央 1 0 0 0 1 0
2003年 中央(障害) 5 1 1 1 2 79,335,000
合計 中央 41 5 2 4 30 192,805,000
合計 中央(障害) 17 5 1 1 10 169,346,000

Stories コラム

2019年9月 ~カネトシガバナーとの再会~

新千歳空港から約3時間半。

距離にすれば150kmほどの距離にある藤春修二さんの牧場(浦河町野深)では、1998年の神戸新聞杯と、2001年の東京ハイジャンプ等を勝ったカネトシガバナーが余生を送っています。

今風に言えば「平地・障害」の二刀流。

実は、平地、障害の両方で重賞競走を勝った馬というのはそれほど多くはなく、2019年9月に阪神ジャンプSを勝ったメドウラークを含めても12頭目。

今年で24歳になったカネトシガバナーの記録はジャンプグレード導入後では2頭目という記録でした。

通算58戦10勝(障害競走17戦5勝)という成績で現役を引退した後は、当時浦河町にあった日高スタリオンステーションで種雄馬入り。

その後、藤春さんが経営していた「野深スタリオンステーション」に移動し、種雄馬生活を続けました。

延べ5年間に及ぶ種雄馬生活は決して満足するようなものではありませんでしたが、オーナーの厚意もあって2008年から引退名馬として生活を送っています。


「カネトシガバナーの血統は、健康長寿なのです。
父アンバーシャダイも30歳まで生きていましたし、祖父ノーザンテーストが亡くなったのは33歳の時でした。
アンバーシャダイの血を受け継ぐ馬は本当に少なくなってしまったと思いますが、カネトシガバナー自身はまだまだ元気です。
24歳になった今も飼い葉食いは良く、食欲は落ちていません。
健康面の不安はなく、きっと長生きしてくれると思います。」

と藤春さん。

現在は、馬の体調や、生えている草の状態などを見ながら、放牧地を変えているそうですが、夏場は夜間放牧を、冬になれば朝から夕方までの放牧時間を楽しみながら、自由な時間を過ごしているそうです。

派手な流星と綺麗な栗毛は今も健在。

秋の陽射しにとても良く似合います。

この日は撮影ということもあって広い放牧地ではありませんでしたが、一心不乱に草を食べ、そして人間の姿を見ると寄ってくるような、そんな人懐っこい面も見せてくれました。

隣の放牧地には1歳馬が、そしてやや離れたところには種雌馬の集団がいますが、われ関せずとばかりにマイペース。

「年齢が近いと雄馬同士は威嚇しあったりもするのですが、さすがに相手にしないというか、相手が子供だということを馬自身が分かっているのだと思います。」

「本当に穏やかな馬。重賞競走を勝つような馬は気性の激しい馬が多いのだけれど、この馬は穏やかです。」

そんなカネトシガバナーだからこそなのかもしれません。

「熱心なファンの方が多いです。
多くの方が毎年、というよりも年に何度も足を運んでくれて、そして長い時間を過ごしています。」

近況を尋ねると

「年齢とともに、背中が落ちてきたような気がしますし、今年は夏が暑かったせいか虻が多く、少し肉が落ちてしまったかもしれません。」

とのこと。

虻が多くなると、それを追い払おうと歩き回るためにオーバーワークになってしまうのです。

しかし

「健康状態に不安はなく、これだけ食欲があるのですから秋にはまたふっくらとしてくれると思います。」
と藤春さん。

「本当に頑張ってくれた馬なので、余生は今まで同様に穏やかに過ごして欲しいと思います。
幸い、馬は元気にしてくれていますので、この時間がずっと続くように見守り続けたいと思います。」
と、温かい目でカネトシガバナーを見守ってくれています。