ポートブライアンズ

ポートブライアンズ メイン画像1 (C)JRA

重賞競走

  • '99 福島記念 G3

プロフィール

  • 父: ブライアンズタイム
  • 母: フアンドリパール
  • 品種: サラブレッド
  • 性別: 雄(セン)
  • 毛色: 黒鹿毛
  • 生年月日:1994年05月19日
  • 母馬所有者: 水戸 富雄
  • 生産牧場: 本巣 勝
  • 産地: 北海道浦河郡浦河町
ポートブライアンズ メイン画像2

Catch up with Your Old Heroes 今、あの馬はどうしてる?

目は視えづらくなっているようですが、体調は良好です。

情報提供者:JAIRS

Location & Conditions for Visitors 繋養者・見学条件

(C)JAIRS 撮影日 2019年4月24日
繋養展示場所
〒045-0024 北海道岩内郡岩内町野束463~1
 
ホーストラスト北海道
TEL
0135-62-3686
展示時間
13時30分~15時00分
休日
お盆・年末年始
見学休止期間
03月 ~ 04月
 
雪解けで放牧地がぬかるんでいるため
連絡予約
前日まで
見学方法
希望により案内あり
厩舎内への立ち入り
制限有
備考
スタッフの案内に従ってマナーを守って見学お願いします

Pedigree 血統表

Race Record 競走成績

着順 日付 レース名 競馬場 芝ダ 距離
1 1999年11月21日 福島記念 G3 福島 2000
3 1997年06月07日 中日スポ4歳S G3 中京 1200
1 1996年11月17日 福島3歳S オープン 新潟 1200
1 1998年06月28日 グリーンS 1600万下 阪神 2500
1 1999年04月10日 大阪−ハンブルクC オープン 阪神 2500
1 2000年04月22日 オーストラリアT オープン 京都 2000
2 1998年04月25日 オーストラリアT オープン 京都 2000
3 1997年04月20日 マーガレットS オープン 京都 1600
主催者 レース回数 1着 2着 3着 着外 賞金
1996年 中央 6 2 1 1 2 24,577,000
1997年 中央 7 0 0 2 5 14,655,000
1998年 中央 12 1 2 1 8 45,094,000
1999年 中央 10 2 0 1 7 78,480,000
2000年 中央 5 1 0 0 4 24,280,000
2000年 中央(障害) 2 0 0 0 2 1,400,000
2001年 中央 3 0 0 0 3 0
合計 中央 43 6 3 5 29 187,086,000
合計 中央(障害) 2 0 0 0 2 1,400,000

Stories コラム

2020年11月 ~ポートブライアンズとの再会~

 もう何度もご登場いただいていますが、ホーストラスト北海道は、現役を引退した馬を自然界で暮らすのと同じような環境で過ごせるようにと環境整備を行っている功労馬牧場です。





 北の玄関口ともいわれる新千歳空港から、車を使えば2時間半程度でしょうか。札幌市中心部からは2時間弱。日本海を見下ろす広大な敷地に馬が集団放牧されています。「馬にとって十分な広さを確保するとともに、体調管理をしっかりと行い必要であれば治療したり、栄養価の高い食事を与えたり、あるいは馬服を着せたりもします。」と説明してくれたのは代表の酒井政明さんでした。





 本場と、車を使えば10分くらいの距離に分場があり、どちらかといえば若く、元気の良い馬は分場に放牧されることが多いそうです。取材当日にも移動してきて間もないダノンシャンティやセカンドテーブルなどが分場で暮らしていました。









 現在26歳。年が明ければ27歳になるポートブライアンズは、アイビスサマーダッシュを勝ったセイコーライコウや、長距離重賞の常連ダイタクバートラム、種牡馬を引退したロサードなどとともに、本場で暮らしています。ブライアンズタイムの産駒として、同期には2冠馬サニーブライアンや有馬記念優勝シルクジャスティス、2歳(当時の表記では3歳)王者のマイネルマックスなどがいるゴールデンエイジです。逃げ、先行脚質を武器にレースキャリアを積み上げながら、少しずつ力を付けて5歳秋に福島記念に優勝。障害競走も経験しましたし、長い休養も経験し、7歳秋のドンカスターS7着を最後に引退。福島競馬場で誘導馬として活躍していたそうですが、腰を痛めて引退。東日本大震災により、行き場を失ったこともあるそうですが、たまたまホーストラスト北海道で働くスタッフが福島競馬場で働いていた経験があり、ここに移動してきたそうです。





 「もともと臆病で、おとなしく、手がかかることのない馬で、放牧地ではポツンといることが多い馬でしたが、ここ数年は目が悪くなってきていることもあってマイペースでいることが多くなってきますね。仲間に馴染めないのではなく、1頭でいることが好きみたいです。」と酒井さん。年齢とともに運動量が低下していて以前と比べれば少し痩せてきているので体調管理に目を光らせ、寒さが厳しくなる冬場は夜の間だけは厩舎で過ごさせているそうです。









 「それでも、1頭で厩舎にいると寂しがるのです。たまに鳴いて、仲間の存在を確認したりしています。少し離れた場所にいたとしても、同じ放牧地に仲間がいることで安心するみたいですね。」





 現在の体調を尋ねると「年齢のことを考えれば、目が不自由なこと以外は十分に元気だと思います。以前に痛めたという腰も、人を乗せて運動させなければ問題ありません。日常生活を送るうえでは支障はないですし、食欲もありますよ。」と近況を教えてくれました。





 「先のことはわかりませんが、父親のブライアンズタイムも長寿でしたし、大きく体調を崩すことがなければ、まだまだ長生きしてくれると思います。今は移動するのも躊躇してしまうような時期ではありますが、落ち着いたら会いに来てください。」と話しています。